生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)とは
ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)は、生物多様性の保護を目的に、ユネスコ人間と生物圏(MAB)計画(1971年に開始した、自然及び天然資源の持続可能な利用と保護に関する科学的研究を行う政府間共同事業)の一環として1976年に開始されました。
ユネスコエコパークは、豊かな生態系を有し、地域の自然資源を活用した持続可能な経済活動を進めるモデル地域です。
(認定地域数:129か国714地域。うち国内は10地域。)※2020年10月現在
世界自然遺産が、顕著な普遍的価値を有する自然を厳格に保護することを主目的とするのに対し、ユネスコエコパークは自然保護と地域の人々の生活(人間の干渉を含む生態系の保全と経済社会活動)とが両立した持続的な発展を目指しています。
認定地域は、域内の自然の成り立ちや、そこに育まれた歴史文化に対する理解を深めるほか、地域づくりの担い手を育成することが期待されています。また、世界ネットワークの一員として、認定地域同士の学び合いを通じてさらに取組を進めることが求められます。
日本のユネスコエコパークについて
日本のユネスコエコパークは、1980年(昭和55年)に登録された「志賀高原」、「白山」、「大台ヶ原・大峯山・大杉谷」、「屋久島・口永良部島」、2012年(平成24年)に登録された「綾」、2014年(平成26年)に登録された「只見」、「南アルプス」、2017年(平成29年)に登録された「祖母・傾・大崩」、「みなかみ」及び2019年(令和元年)に登録された「甲武信」の10か所があります。これらの10地域は日本ユネスコエコパークネットワーク(JBRN)を構成し、交流や学びあいを通じて、各地域の質向上に努めています。
(リンク:文部科学省H P)
https://www.mext.go.jp/unesco/005/1341691.htm