このたび、2021年ユネスコ/日本ESD賞について、日本からユネスコへ推薦する2件を決定しましたので、お知らせします。

1. 推薦案件

事業名:SEISA Africa Asia Bridge(学校法人国際学園)
事業概要:共生社会の実現のため、アフリカ・アジアの国々の人々に関わり合い、繋がることを目的とした事業。日本、アフリカ、アジアの国々の学生が協働アクティビティで学び合い、交流を行っている。
評価のポイント:
・共生社会実現のため、多様な文化的背景を持ち合わせている人々との交流を大規模で実施していることは注目に値する。回を重ねるごとに規模が拡大している点も、活動としてポテンシャルがある。
・企業や自治体、国際機関等も含めた多様なステークホルダーとの協働を実現している点は評価される。

事業名:日本のユネスコ生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)およびジオパーク内の遠隔地域活性化を目的とした国際ユースネットワーク構築(国立大学法人金沢大学)
事業概要:ユネスコエコパーク及びジオパークの登録地域を活用したESDの実践例。山奥の離村での外国人留学生と地域住民との交流が、両者の価値観の変化や行動変容に繋がっており、持続可能な社会実現に向けた地域活性化に取り組んでいる。
評価のポイント:
・ユネスコ事業であるユネスコエコパークやジオパークを活用したESDの実践事例である点、また、外国人ユースとローカルコミュニティとの国際交流というアプローチは、ユニークであり「イノベーション」に繋がっている。
・外国人ユースと離村の地域住民との国際交流により、ユース側と地域住民の両方に「変容」が生まれている。ユース側は地域問題に取り組むきっかけとなり、地域住民側は地域活性化に向けて主体的に活動するようになり、クラウドファンディングや外部資金獲得への動きも出ており、社会・経済・環境への「一体的取組」が実現されている。持続可能な社会構築に向けた具体的なアクションに繋がっている点が、ESDの理念と合致している。

※順番は受付順

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