今回はユネスコ未来共創プラットフォームの学生スタッフを務めております、むーこと太田深月より、令和3年7月28日(水)に開催された【第一回ユネスコ未来共創ダイアログ】について、感想とともにご紹介いたします!

第一回ダイアログのテーマは「ユネスコの事業と仕事について若者が聞く!」でした。特にユネスコのお仕事ってどんな感じ?自分と仕事ってどんなつながりがあるの?と疑問に思っている同世代の方もいるのではないでしょうか。テーマは興味あるけどアーカイブ動画見るのは長い、もっとパッと内容が知りたい!そんな方向けに3分で理解する未来共創ダイアログをお届けします!

1. ユネスコ未来共創ダイアログとは?

「ユネスコ未来共創ダイアログ」とはズバリ!教育や科学、文化というキーワードを共通項として様々な主体が学び合い、対話をする。そんな社会課題解決活動の実践や協働につなげるために、「ユネスコ未来共創プラットフォーム」事業の一環として実施されているイベントです!

教育・科学・文化を中心の軸として「平和」であったり、「企業との協働」など様々なテーマが毎月設定されています。(他のテーマも気になる方はぜひ他のページも覗いてみてください)

今回紹介するテーマは、ユネスコの事業やお仕事について。登壇をしていた足立繁都さんや、林航成さん(僭越ながら私も一緒に登壇しました)から、学生視点でユネスコのお仕事についてお伺いしました!

対話ではお仕事の内容というよりは、それぞれの想いであったり、お仕事をされている時に感じていたこと、エピソードなどが中心となっています!

質問させていただいた相手は、元ユネスコ本部部長の岩本渉や、ユネスコジャカルタ事務所文化担当課長の千葉茂恵さん、元ユネスコ本部派遣の堀尾多香さんでした!どなたもたくさんの経験をされている方々なので少し緊張しつつ…なかなかお話を聞くことができない方々ですので、とても新鮮で聞いていてワクワクするようなお話もそうですし、あまり見られないお仕事の裏側にある社会人のぶっちゃけた想いなども聞けました。

ではさっそく内容の方見ていきましょう↓↓↓

2. 「仕事」と「自分」

ダイアログで対話をしながら感じたことで印象に残っていることは、「仕事」と「自分」の関係性について。これはユネスコに限った話ではありませんが、仕事というのは単にお金を稼ぐ行為ではなく、そこには自分と仕事の間には隠れた関係性や想いが存在します。

私の世代でも、給料や安定性だけではなく働きがいや社会貢献という言葉が注目される流れができてきているのも、結局自分が仕事とどう関わっていくかという自分×仕事の関係性が重視されている結果なのではないでしょうか。

▲ダイアログのグラフィックレコーディング(2/3)

ユネスコに入って、「日本人という枠を超えてユネスコの視点で『世界』にとっては、『人権』にとってどうか?という視点で考えるようになりました。」と岩本さんもお話されていましたが、仕事には色々な立場や価値観、考え方があると思います。

でも、そのように持っている視点が違う人たちがたくさん存在するからこそその仕事には求められる社会的な場所があって、バリューを発揮して一つの社会が構築されているんだなぁ、ユネスコにとってのその「視点」というのは今の私が見ているところよりももっと抽象的で大きい主語なんだ…なんて考えながらお話を聞いていました。

それにしても「世界」が主語になるという体験は、想像しただけでワクワクしてしまいますね。抽象的で難しそうでははありますが、VUCAと称される今の時代だからこそ、一人ひとりが今一度大きな問い、視点に立ち返ることも必要になってくるではないかとも感じます。

3. ギャップを超えていく

ユネスコのもう一つの大きいテーマは「ギャップ」だと、私は思うんですね(個人的にですが)

異文化間のギャップ、世代間のギャップ、立場のギャップ…色々あります。でもユネスコって、教育・科学・文化という横の領域、年齢層が高い方から学生までの縦の幅、地域のローカルな活動から世界を股にかけるグローバルな活動の差、とにかく「広い!!!」の一言に尽きるんです。

それだけ広いと、やっぱり色々なギャップは避けようがなくて、このダイアログはそういうギャップを乗り越えて協力していこうよっていう一つの行動の形でもあると思います。

ダイアログの中で千葉さんが、「たとえ意見が違うなってことがあっても、それはその人の人格まで違うというわけではない」というお話がありました。

確かにグローバルな活動をしてたら、周りの人はみんな違う考え方で違う国出身。そういった考えが生まれるのも頷けますが、何より異文化理解という分野を超えてすっごく大事な観点だなと強く感じます。他の方のお話でもありましたが、異文化に関わらず、違うバックグラウンドを持った人とどう協働するのか、ということを、ユネスコでの仕事の経験から学ばせていただきました。

4. 「…で、何?」で終わらせない

ここまでお読みいただいてありがとうございました。

正直今回拾った部分はほんの一部で、私の主観が大変多くなっているのでもし気になる方はぜひアーカイブ動画やグラフィックレコーディングもご参照ください!

ただ今回ダイアログの振り返りをする中で私自身も、「今までダイアログに登壇させていただいたり、実際に運営側に回ってみたりして素敵な経験をさせてもらってるけど「…で?」で終わってしまっていないだろうか」ということをふわふわと考えておりました。

やはりこのダイアログはただただ聞いて終わるのだけだと、良さを味わい尽くせないと思うんです…!

今自分の将来の仕事に悩んでいる人は特に、「へー、そうなんだ」を超えて、自分と仕事の関係性はどうあるべきか、自分が大事にしたいものは何か、これからの自分をどう変えていこうか…そんなことを考えて行動を起こしていくきっかけとして、うまく利用しちゃってください!

自分の考えや価値観、行動が変容していくきっかけは案外そこらへんに落ちているかもしれません。ちょっといいな、ちょっと頑張りたいな、そう思える言葉が一つでも、今回のダイアログでみなさんに届いていたら、これ以上に嬉しいことはないですね。

今回紹介した以外でも色々な活動をしていますので、私自身も一つひとつの行動をこれからも大切にしていきたいと思います。みなさんも身近なところから、一緒に挑戦してみませんか?