11月5日は「世界津波の日」です。

津波は、起きる頻度こそ高くはないものの、最も破壊的な自然災害の一つです。津波はどこでも起りうり、海岸線を選びません。

海抜が低く、人口密度の高い沿岸地域は、津波を含む沿岸災害に最も脆弱な地域であり、災害により多くの人命の喪失や多大な経済的損失に見舞われます。政治的理解、そして人々の理解をより深め、沿岸地域における自然災害のリスクを軽減するためには、国際協力が鍵となります。

そのため、2015年12月に国連総会にて、津波に関する意識を高め、津波に対して準備するグローバル文化の推進を目指して、「世界津波の日」が制定されました。

ユネスコの政府間海洋学委員会(IOC)は、各国及び地域の津波に関する早期警報事業と連携し、災害にさらされるリスクを減らすため、太平洋、インド洋、カリブ海、北東大西洋・地中海及び接続海域の4つの津波警戒・減災システムを通して効果的な行動や政策、実践に対する世界的な関心を高める取り組みを行っています。IOCはさらに、津波に対する世界各国の人々やコミュニティの連携と備えの強化及び理解を深めるため、加盟国の教育プログラムや定期的な津波に関するコミュニケーションや防災訓練を支援しています。