10月5日は「世界教師デー」です。1966年10月5日に『教員の地位に関する勧告』が調印されたことを記念し、1994年に制定されました。
この「教員の地位に関する勧告」では、教員の権利と責任に関する指標や、教員になるための準備とさらなる教育、採用、雇用、及び教育と学習の条件・環境の基準について定めています。また、1997年には、この勧告を補完する形で高等教育における同様の勧告である『高等教育教員の地位に関する勧告』が採択されました。
世界教師デーは教員がいかに教育の変革を推進しているかを記念するだけでなく、教員の才能や使命を十分に発揮するために必要なサポートについて考え、さらに教職という職業の未来を世界規模で再考する日でもあります。
世界教師デーに関する行事は、ILO、ユニセフ、及び教育インターナショナルと共に開催しています。
本年、2022年の世界教師デーのテーマは、「The transformation of education begins with teachers(教育の変革は教師から始まる)」です。本年9月に開催された教育の変革サミットで提唱されたコミットメントや行動の呼びかけについて取り上げ、それらが教師や教育にどのような意味合いを持つかを分析します。
ユネスコ本部にて開催される3日間の記念行事では、UNESCO-Hamdan Prize for Teacher Developmentの授賞式の外、いかに教員の適切な労働条件、専門的能力の開発の機会へのアクセス、職業的な立場の重要性に関する認識を保証することが、さらに強靭な教育制度への最初の一歩となりうるかを示す一連のイベントが企画されています。ユネスコは、変革の主要な担い手である教員の重要な役割を支援することに取り組んでいます。