皆さんは、「ESD」という言葉を知っていますか?ESDとは、持続可能な開発のための教育を目指すものです。多くの大学に設置されているユネスコクラブでは、ESDを実践するための活動がおこなわれています。
今回は、大学生のみのメンバーで構成されながらもESDの普及に注力する奈良教育大学ユネスコクラブの代表である佐藤こころさんに、印象に残ったエピソードや活動に参加したきっかけについてお話を伺いました。
Q:学生のみで構成されているからこその活動があると思いますが、佐藤さんにとって印象に残っている活動はありますか?
佐藤さん:「集まれ!ESD子ども広場」の活動が印象深いです。従来は、小学生にキャンパスに遊びに来てもらう形式をとっていたのですが、今回はコロナ禍対策もあり出前授業をおこないました。小学生が多面的・総合的に考える力を付けるためのトリックアートや風刺画を用いたコンテンツを用意しましたが、発問や答えに対するリアクションが新鮮で、教育実習のような感覚でした。コロナ禍のせいで同じ目線での活動が難しくなってしまったと悔しい思いもありましたが、教員志望のメンバーが多い環境ということもあり、有意義な時間になったと感じています。
Q:コロナ禍だからこそ経験できた良さがあったのですね。ところで、佐藤さんはなぜユネスコクラブに参加しようと思ったのですか?
佐藤さん:友人に誘われたことがきっかけでした。なんとなく良さそうと思って入ったのですが、最初の半年は人見知りが激しく緊張しいなのもあり積極的に活動ができなかったんです。しかし、私は教員になりたいと考えていたので「このままでは不安だ。自分を変えたい!」と考えるようになり、1回生の秋に募集されていた「子ども広場」の活動に参加しました。子供たちと実際に触れあう中で充実した時間を過ごすことができ、「人と関わることって、楽しいかも…!」と思えるようになりました。そこからは様々な活動に参加するようになり、コミュニケーションや企画力等あらゆることへ自信が持てるまで成長することができました。今では部長を務めています!
Q:人見知りを乗り越えて、今では代表に。素晴らしいですね!代表として嬉しかったことがあれば教えてください。
佐藤さん:1,2回生の成長を感じる瞬間がとても楽しいです!活動に参加する前は、「本当に参加していいのだろうか?」「自分にできることはあるのだろうか?」という不安の気持ちが皆の顔に書いてある状態なんですよね(笑)ところが、活動に参加した後は達成感から表情がイキイキとしてるメンバーばかりなんです!あの頃の自分を振りかえるような気持ちになりつつも、皆の成長に役に立つことができたのかなと考えると、非常に嬉しいです。
Q:ありがとうございます。最後に、ユネスコ活動に興味があるユース世代が一歩踏み出せるようなメッセージをお願いします。
佐藤さん:ユネスコやSDGsと聞くと難しそうだと思う方、そもそもESDって何?!と感じる方も多いと思います。しかし、何もわからなかった私でも、今では代表になれていますし、活動を通して充実した毎日を送ることができています。是非、迷っている方にこそ一歩踏み出して欲しいです。皆さんも一緒にユネスコ活動をしてみませんか?