「国際母語デー」(International Mother Language Day)はバングラデシュが発案し、1999年のユネスコ総会で認定され、翌年より世界各国で記念されています。
ユネスコは、持続可能な社会の実現に文化と言語の多様性は欠かせないと考えており、これらを保護することが寛容と他者への敬意の心を育み、平和につながると信じています。
言語の多様性は、多くの言語が失われていく中、ますます脅威にさらされています。世界において40%の人々が、それぞれが使用する、あるいは理解する言語で教育を受けることができていません。しかしながら、母語を基礎とした多言語教育は、特に幼児教育と市民生活の発展において、重要であるという理解が深まっています。
持続可能な方法で伝統的な知識や文化を伝え、保護する役割を果たす母語があることによって、多言語および多文化社会が実現します。
2022年の国際母語デーのテーマは「Using technology for multilingual learning: Challenges and opportunities(多言語学習における技術の活用:課題と機会」です。多言語教育を促進し、質の高い教育をすべての人に提供するための支援における技術の可能性について議論します。