70年近くの歴史と伝統を誇る目黒ユネスコ協会では、知見とノウハウを生かしつつ、SDGsや平和活動の枠にとらわれない活動を企画運営されています。
今回は、目黒ユネスコ協会青年部の石井喜大さん(大学2年生)妹尾尚輝さん(大学4年生)のお二人に、協会に入ったきっかけや活動の中で苦戦したこと、参加してよかったことについてお伺いしました。

Q.ユネスコ活動に参加したきっかけは、どのようなものでしたか?

石井さん:高校生の時に国際交流ボランティアに参加していました。当時の顧問の先生と青年部の担当者の方が知り合いだったことで、目黒ユネスコ協会を紹介していただいたことがきっかけです。

国際交流ボランティアでは、青年部と共にこども祭りを企画運営していましたが、非常に学ぶことが多かったです。例えば、イベント当日にできる事は非常に限られているという点です。準備が8割、当日が2割といった具合でしょうか。

何をどうするか、対話のプロセスを重視することが非常に重要であり、相手の意見を受け入れつつ、自分の意見を主張することで、全体の意見を決断していかなければ、良いものは作れないということを実感しました。

このような経験により、何かを企画する面白さや難しさを感じ、目黒ユネスコ協会に参加することを決めました。

妹尾さん:コロナ禍が始まった時期に、石井から手伝ってほしいと声をかけてもらったことがきっかけでした。

いろいろな国籍を持ったメンバーと関わる中で、異なるバックグラウンドに触れたり、新たな価値観を知ることが自身にとって、とても刺激になりました。

また、年齢差があっても議論が成り立っていることも新鮮でした。意見が食い違った時に、下の世代が上の顔色をうかがうことはせず、皆で議論を進めていく姿勢がかなり魅力的でした。

もともとは、システムの面で協力する形でしたが、純粋に目黒ユネスコ協会の活動の様子に惹かれて、参加することにしました。

Q.活動の中で学ぶことや得るものがあったからこそ、参加を決められたのですね。しかし、いざ参加してみて難しいと感じたこともあったのではないでしょうか。

石井さん:コロナ禍に入ってからが一番難しい時期でした。対面での企画ができない中で、オンラインツールを活用する必要がありますが、大人の方とのコミュニケーションがうまくいきませんでした。

特に、YouTubeを用いたイベントを企画した際に、なぜYouTubeなのか、再生数や登録者数の目標の必要性はどのようなものかということを説得することに苦戦しました。

1000人を超えるチャンネルは意外と少なく、まずはそこを目標にすることで、運用に乗せることや多くの人に見てもらえるきっかけを作るということに注力しようと考えていました。

しかし、YouTubeをあまり知らない方からすれば、意味が分からない話でもあります。客観的なデータや具体的な事例を用いて丁寧に説明するということが、今振り返るとかなり大変だったと感じます。

妹尾さん:情報をストックする仕組みづくりと、それを浸透させるということも大変なことだと思っています。

まずは、チャットツールを青年部で利用して、あらゆる情報を「保存」し、「共有」する体制を整えることが必要だと感じています。決まったことのプロセスや経緯をわかりやすく伝えることや、誰が抜けても入っても対応可能なように情報を共有することを徹底していくことで、一人一人の負担が減っていくのではないでしょうか。

青年部である程度できるようになった段階で、大人の方にも取り組んでいただけるようにしていきたいと思います。

Q.ありがとうございます。続いて、入ってみて良かったと感じていることを教えてください。

石井さん:人と人とのつながりの大切さを学べたので、良かったと感じています。

何か企画する際に、当たり前ですが一人では実現不可能です。だからこそ、「これやりたい!」と提案した際に、「いいね!」「やってみようよ!」と賛同し、一緒に取り組んでいける環境があることは非常に嬉しいことだと思っています。

また、学年や国籍を超えて様々な人と協力し合う中で、人脈が増えるだけでなく、新たな企画を生み出すことができることも、今までの人生ではなかったので、目黒ユネスコ協会に入ってこそできた経験だと思っています。

妹尾さん:新しいコミュニティに入れたことについて、良かったと感じています。

自身が尊敬している人は、自分からコミュニティを広げていくタイプの人だということもあり、私も新しいことにチャレンジしたいと考えていました。

その中で、運よく目黒ユネスコ協会に誘ってもらうことができ、参加したことで個性豊かなメンバーと関わることができるようになりました。

勇気を出して一歩踏み出すことによって、人脈や挑戦の機会を得ることができ、本当に良かったなと感じています。

Q.人脈の広がりや大切さを実感されているということで、非常に勉強になります。最後に、ユネスコ活動に興味を持っている方々へのメッセージをお願いします。

石井さん:様々な人と交流したい、人脈を広げたいという方には持ってこいの活動だと思います。

人と人とのつながりは本当に大切です。例えば、イベントを開いた際に参加者の方に参加した理由を伺うと、テーマやコンテンツよりも「企画者があの人だから来ました」という声をいただくことが多いです。何をするのにも、人と人とのつながりは重要になってきます。

新しいことにチャレンジしたい!多くの人と関わりたい!という方、ぜひ目黒ユネスコ協会にご参加ください!

妹尾さん:大人の方が活動をバックアップしてくださることも魅力です。

学生だけではチャレンジしづらいことも、後押ししてくれるような環境が目黒ユネスコ協会にはあります。

私たちと一緒に、次なるアクションを起こしていきましょう。

些細なことから目黒ユネスコ協会に参加し、人とのつながりの大切さを実感したお二人。今後のご活躍が楽しみです。多くの人と繋がりたい、新たな挑戦をしたいと考えている方、是非目黒ユネスコ協会に参加してみてはいかがでしょうか?