日本には全国約300のユネスコ協会があり、それぞれの協会がそれぞれの特色を活かした活動を行っています。
今回はその中で青年の活動が活発な名古屋ユネスコ協会青年部の代表である横井さん、副代表の今中さん、留学生の劉さんに普段の活動やアピールポイントを聞いてみました。
Q:名古屋ユネスコ協会では、どのような活動をされているのですか?
横井さん:名古屋ユネスコ協会全体では、主に6つの活動をおこなっています。
それぞれ、世界寺子屋運動、ユネスコ協会SDGsパスポート(SDGs達成に向けた次世代育成)、平和セミナー、学校関係事業、募金活動、プロジェクト未来遺産活動支援と、様々な側面から平和を実現するために動いています。
また、青年部ではユース(18歳~35歳)のメンバーが独自に活動しています。
Q:青年部というものがあるんですね。どんなことをしているのでしょうか?
横井さん:毎年11月に国際理解講座を実施しています。約10年続いており、最初は小学生をターゲットに世界の遊びに触れることができるイベントを企画していました。直近3年は様々な世代の方に楽しんでいただけるように「世界の料理」に触れるイベントをおこなっています。
今中さん:昨年は、パキスタンの方からビリヤニという料理を教えていただき、Zoomを通して参加者の皆さんと作りました。コロナ禍で難しい時期ではありますが、オンラインを活用した有意義イベントができたと感じています。
Q:ユネスコ協会は国際理解についての活動も行っているんですね。一緒に海外の料理を作れる機会は貴重だと感じます。青年部も活発な名古屋ユネスコ協会には、どのような方が集まっているのでしょうか?
今中さん:老若男女問わず、様々な個性を持った方がいらっしゃいます。
特に、青年部は留学生がいることや、工学を学ぶ理系のメンバーがいて、多様性に富んでいる組織です。
国際理解に興味や関心があるメンバーが多いですが、それぞれが学んでいることや専門としていることは非常に様々で、とても刺激にあふれています。
Q:青年部の活動が活発であり、個性あるメンバーが多く集まっている名古屋ユネスコ協会さんの「強み」を知りたいです。
今中さん:メンバー同士の仲の良さが一番の強みです!一人一人の個性が強い組織ですが、ある共通認識が浸透しているからこその仲の良さだと思っています。それは、「違う価値観を持った人々が集まるからこそ、多様性が生まれる」ということです。確かに、似た考え方のメンバーが集まれば、衝突が起きにくく非常にシンプルに問題が解決します。しかし、新たな発想やアイディアの化学反応は起きず、面白いイベントを作っていけないという課題が生じるのです。皆が個性を尊重していくことで、メンバーにとって居心地のいい環境が保たれているのだと感じています。
横井さん:「プロセス」を大切にしていることも強みだと思っています。ユネスコの理念である国際平和に共感するメンバーが集まる中で、どうしても目的意識が強くなっていく傾向があります。そこで、「どうしてこの活動をするのか」「どうしたら平和につながるか」といった考えにおいて、意見の食い違いをすり合わせ、再確認をおこなうからこそ、団結力も増していると感じています。
今中さん:また、留学生が講師としての立場ではなく、仲間として所属してくれていることも強みだと自負しています。
Q:メンバーの仲の良さって大事ですよね。そのために意見交換してすり合わせていくことも素敵だなと感じました。そんな名古屋ユネスコ協会さんの今後の活動の展望を教えてください。
横井さん:新たなイベントや1日完結ではない長期的なイベントを計画していきたいと思います。コロナ禍でオンライン化された活動が多くありますが、その中で地域を越えて情報共有ができるようになりました。他のユネスコ協会の良い部分をどんどん吸収し、積極的に活用していきたいです。その中で、「新鮮!」とか「斬新!」と思ってもらえるようなイベントを提供していきたいと考えています。
今中さん:いろんな可能性を探ることは本当に大事だと思います。アフターコロナでも、オンラインを併用しながら、目的に沿った企画ができるように頑張ります。
Q:これからがますます楽しみですね!最後に、読者の方へ名古屋ユネスコ協会のアピールを教えてください。
劉さん:老若男女が積極的に交流できて、日々刺激にあふれた最高の環境です。
皆さんも一緒に活動してみませんか?お待ちしております。
名古屋ユネスコ協会の皆さん、ありがとうございました。
※名古屋ユネスコ協会のメンバーのエピソードについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください!
→個人編に内部リンクで飛ばす※活動の風景はInstagram公式アカウント(https://www.instagram.com/shachi_unesco/ )からも見ることができます。是非ご覧ください。