皆さん、こんにちは。次世代ユネスコ国内委員会委員の佐藤世壱です。

2025年8月10日に開催される「Green Blue Education Forum 2025」(GBEF)について、ご紹介します。私自身、昨年度のGBEFに登壇させていただいたことをきっかけに、この4月から本フォーラムの事務局を担う石坂産業株式会社でインターンを始めました。そして開催当日は、次世代ユネスコ国内委員会委員としてパネルディスカッションに参加します。

石坂産業が持つ三富今昔村の夏の様子

この星の未来を、ずっと素敵で、わくわくするものにしていくために

本フォーラムは、環境省からの共催、文部科学省・日本ユネスコ国内委員会・大阪府・埼玉県の後援のもと、「地域社会を築く次世代リーダーの育成」を大きな目的に掲げ、未来志向型の環境教育プログラムとして開催されます。

その根底にあるのは、「この星の未来を、ずっと素敵で、わくわくするものにしていくために」という理念です。地球が直面する環境課題を、ただ乗り越えるべきものとしてではなく、参加者一人ひとりが「感じ・学び・考える」ことを通じて、新しい価値を創造し、より良い社会をデザインしていく機会として捉えています。

このプロセスを通じて、多様な意見を尊重しながら対話できる、地域社会の未来を担うリーダーが発掘・育成されることを目指しています。

テーマ「みんなの地球をカラフルに」に込められたメッセージ

今年度のフォーラムのテーマは、「みんなの地球をカラフルに」。このテーマには、「大学生や高校生、小学生まで、それぞれが行っている環境への取り組みを、個性豊かな『色』として表現し、その多様な色が集まることで、地球がよりカラフルに、豊かに、そして住みやすい場所になっていく」という、次世代の活動を祝福し、後押しする強い想いが込められています。

GBEFを支える体制:体験と知見のネットワーク

GBEFの運営母体は、「体験の機会の場」研究機構です。これは、環境教育等促進法に基づき、質の高い体験活動を提供する事業者や団体が集結したネットワークであり、全国の知見を結集しています。

私がインターンとして所属する石坂産業株式会社もその中核メンバーであり、GBEF実行委員会の事務局を担っています。同社は、先進的な廃棄物リサイクル事業に留まらず、里山の自然を守りながら、たくさんの子どもたちに環境について考える「体験」を届けてきました。現場で培われたリアルな知見と、「自然と美しく生きる、つぎの暮らしをつくる」という温かい想い(石坂産業のMISSION)が、GBEFの活動の土台ともなっています。

「10000の丘エリア」 かつて1万トンのごみが不法投棄されていた場所を薬草や草花を育て、ワークショップする場に

舞台は大阪・関西万博:「世界遊び・学びサミット」

GBEF 2025は、大阪・関西万博のシグネチャーイベントである「世界遊び・学びサミット」という、国際的で創造性に満ちた舞台で開催されます。このサミットは、五感を使う体験やワークショップを通じて、国や世代を超えて未来の「遊び」と「学び」を多角的に探求する場です。GBEFも、環境教育というアプローチでその一翼を担い、持続可能な未来について考え、行動する「学び」の機会を提供します。

Green Blue Education Forum 2025 開催概要

当日は、GBEFコンクールに応募された、全国各地で活動するユースが会場に集結します。 会場に集まった方々の熱意が会場を満たし、参加者全員にとって創造的な交流が生まれることを期待しています。

  • 日時: 2025年8月10日(日)10:00~15:00
  • 会場: 2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)EXPOメッセ「WASSE」
  • 内容:
    • My Action!体験レポート:過去のコンクール受賞者と企業のコラボレーションによる体験発表です。
    • GBEFコンクール:受賞6チームによるプレゼンテーションおよび最終審査優秀作品とノミネート作品のご紹介。
    • 未来Interview & Discussion: 「人と自然の未来」をテーマとする国際交流型のディスカッション。世界各地で社会課題の解決に挑戦する有識者と子供たちが対談を行い、会場の参加者と一緒に「人と自然の未来」について考えます。(私もこちらに登壇予定です)
    • 大好きな地球に私たちができることってなんだろう?:GBEFに登壇した子供たち・有識者・会場参加の方、全員を巻き込むディスカッション。「大好きな地球に私たちができることってなんだろう?」をテーマに、グラフィックファシリテーター®やまざきゆにこ氏を迎えて、会場の声を一つの絵巻物にまとめます。
  • 主催: Green Blue Education Forum実行委員会
  • 共催: 環境省
  • 後援: 文部科学省、日本ユネスコ国内委員会、大阪府、埼玉県

ユネスコ未来共創プラットフォーム事務局を運営する公益財団法人ユネスコ・アジア文化センターさんも、本イベントの協賛団体としてブース出展予定です。

皆さんの持つユニークな「色」で地球を一緒にカラフルに彩る、その日を楽しみにしています。

DATA
執筆

次世代ユネスコ国内委員会委員(2025年7月現在)佐藤世壱

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