*** 国際デーに関するユネスコからのお知らせです(事務局による要約・仮訳)***

9月8日は、「国際識字デー」です。世界各国では1967年よりこの日を記念し、政策立案者、実践者及び一般の人々により識字率の高い、公正、平和で持続可能な社会をつくるために識字の重要性を喚起しています。

識字はすべての人の基本的人権です。識字は他の人権や更なる自由、そしてグローバルシチズンシップを享受するための扉を開きます。また、より幅広い知識、技能、価値、態度や行動を身につけるための基盤であり、平等と非差別、法の支配、連帯、正義、多様性及び寛容の尊重に基づく永続的な平和の文化を育み、自分自身や他の人々及び地球との調和的な関係を築きます。しかし、2022年時点において、15歳以上の若者や成人の7人に1人(7億6500万人)が基本的な識字能力を欠いており、加えて何百万人もの子どもたちが最低限の読み書き及び計算能力を身につけるのに苦労し、6歳から18歳までの約2億5000万人が学校に通えていません。

2024年のイベント

本年のテーマは”Promoting multilingual education: Literacy for mutual understanding and peace”(多言語教育の推進:相互理解と平和のための識字)です。

相互理解、社会的結束及び平和を促進するために、識字の持つ変容を促す可能性を活用することの必要性が増しています。多言語使用が多くの人々にとって一般的であるこんにちの世界では、識字の発展と教育に第一言語を基盤とした多言語アプローチを採ることによって人々をエンパワーすることは、認知能力、教育及び社会経済の面で特に効果があります。このようなアプローチは、地域社会のアイデンティティと共通の歴史認識を強固にしつつ、相互理解と尊重を推進します。

今年の国際識字デーは、永続的な平和を実現するために、多言語の文脈における識字に関する課題を紐解き、政策、生涯学習制度、ガバナンス、プログラムや実践を向上させるための解決策を模索します。また、国際識字デーのイベントは世界、地域、国、コミュニティレベルで対面やオンラインで開催されます。

グローバルイベントは、2024年10月9日と10日にカメルーンのヤウンデにて行われ、世界会議、UNESCO International Literacy Prizes(ユネスコ国際識字賞)の授賞式の外、生涯学習の枠組みにおける識字のためのグローバル・アライアンス(Global Alliance of Literacy within the Framework of Lifelong Learning (GAL) )の年次会合やAction Research on Measuring Literacy and Alternative Education (RAMAED)、ユネスコの学習都市に関するグローバルネットワーク(Global Network of Learning Cities:GNLC)のミーティング等のサイドイベントが開催されます。また、アフリカ連合の「教育年」(2024年)とその先の文脈におけるカメルーン及びアフリカ各国の識字に関する課題に光を当てる機会にもなります。

コンセプトノート(英語)
世界会議の暫定アジェンダ(英語)

ユネスコHP「国際識字デー」(英):https://en.unesco.org/commemorations/literacyday
ユネスコHP「国際デー」一覧(英):https://www.unesco.org/en/days

 

記事をシェアする