10月5日は「世界教師デー」です。1966年10月5日に『教員の地位に関する勧告』が調印されたことを記念し、1994年に制定されました。

この「教員の地位に関する勧告」では、教員の権利と責任に関する指標や、教員の養成とさらなる教育、採用、雇用、及び教育と学習の条件・環境の基準について定めています。また、1997年には、この勧告を補完する形で高等教育における同様の勧告である『高等教育教員の地位に関する勧告』が採択されました。

世界教師デーは教員がいかに教育の変革を推進しているかを記念するだけでなく、教員の才能や使命を十分に発揮するために必要なサポートについて考え、さらに教職という職業の未来を世界規模で再考する日でもあります。

世界教師デーに関する行事は、ILO、ユニセフ、及び教育インターナショナルと共に開催しています。

2023年の記念行事
教師という職業は、人々の人生に変革的で永続的な影響を与えることで、持続可能な未来を創造し、自己実現を促すことに寄与する無比の機会を与えてくれます。しかし、世界はかつてないほどの教師不足に直面しており、教師の労働条件や地位の低下により状況は悪化しています。

本年はThe teachers we need for the education we want: The global imperative to reverse the teacher shortage(私たちが望む教育のために必要な教師:教師不足を覆す地球規模で取り組む緊急課題)をテーマに、教員数の減少を食い止め、その数を増やすことの重要性をグローバル・アジェンダの最優先事項とすることを目標とします。様々な活動を通し、教員は専門職であり、人の成長に携わる気高く尊い職業であることを提唱し、課題を分析し、教師や教育者をひきつけ、雇用を維持し、意欲を高めるための刺激的な実践を紹介します。また、教育制度、社会、コミュニティ及び家庭が、どのように教師を認め、評価し、積極的に支援しているかについても検討します。

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ユネスコスクールの国際指針では、年に2回以上国際デーを記念することが加盟継続の条件とされています。「世界教師デー」を取り上げ、本テーマでSDGs達成に向けた取組をしてみませんか?