今回、私は、玉川大学で開催された、「第5回ユネスコスクール関東ブロック大会 ユネスコスクールと全人教育- 若者エンパワメントに向けた教師の役割」というイベントに参加してきました。

本イベントには、関東地域のユネスコスクールをはじめとした小学校、中・高等学校の先生や生徒、そしてユネスコクラブを有する大学やこれからユネスコ活動に取り組もうと動き始めている大学から先生や学生が参加していました。私は次世代ユネスコ国内委員会の教育ワーキンググループとして一つの分科会を企画・運営し、また関東ブロックで活動する学生と私が以前から参画している団体をつなげることを目的に参加しました。

本イベントの基調講演「現代社会において求められるユネスコスクールの役割-若者エンパワメントの実験場としての課題と可能性-」では、「unlearn」の話などがあり、これまで経験したことを一旦「学びほぐし」して、初心に立ち返り、活動の意義を考えることが大切だと感じました。

また、その後のパネルシンポジウム「若者エンパワメントのために教師に求められる役割は何か?」では「学校教育としての知の継承という役割を果たすととともに、生徒や学生が求められている社会的な要請を受け入れ、解決したいと思うことができる場を作り出すことが大切である」という発言があったことが印象的でした。これは持続可能な社会にするための課題にも当てはまり、私たちユース世代も考えていかなければ、持続可能な社会を目指すことも危うくなるのではないかということを再認識させられました。私が自分自身の活動していることの意義などを考え続け、活動を続けることが解決の一歩につながるのではないかと思いました。

午後の分科会運営では、分科会のテーマである「 My UNESCO Story Map」を行いました。このMapは、参加者それぞれがこれまで行ってきたユネスコ活動を振り返り、自身の活動の軌跡をたどるものです。今回参加してくれた東京都立山崎高校の生徒たちにとって、活動の目的や意義を再認識することができたのではないかと思います。同時に、私自身も今までの取り組みを見つめ直す良い機会になりました。

今後の展望としては、ユネスコ活動に取り組む人のコミュニティを広げるという意味で、多様なバックグラウンドの参加者に集まっていただけるよう工夫していきたいです。例えば「ユネスコ活動」となると、ユネスコスクールやユネスコクラブとしての活動しか含まれないような印象を与えてしまうので、ユネスコ活動をもっと広義に捉えて、社会貢献活動に参加するような人々も巻き込んだ活動をしていきたいです。

「 My UNESCO Story Map」についても内容を改良し、ユネスコ活動に取り組むユースの輪を広げられるよう、今後も精進します!

DATA
イベント名

第5回ユネスコスクール関東ブロック大会
ユネスコスクールと全人教育- 若者エンパワメントに向けた教師の役割

日時

2024年10月5 日(土)10:00〜17:00

場所

次世代ユネスコ国内委員会委員(2024年10月現在)川上寛人

参考

やまこうニュースNo.20【3学年行事】ユネスコスクール関東ブロック大会の参加と代表生徒による分科会発表Part2

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